
メキシコシティのゴミの分類法は、私が知る中で最も難しいものです。以前はゴミを分別する必要はなかったのですが、「教養のある国の市民」として分類した方がいいんじゃないかという話になりまして、2005年頃から有機物(orgánico)と無機物(inorgánico)に分けることが義務づけられました。
...有機物ってなんだっけ...??
市の配布するパンフレットにはいくつか例が掲載されておりまして、
トマト → 有機物
虫 → 有機物
ごはんの残りかすのついたナプキン → 有機物
プラスチックの袋 → 無機物
紙 → 無機物
ガラス → 無機物
と、こういう感じなのですが、メキシコ人の分別する様子を観察したところ、ようするに「食べ物とそれに準じるもの」と「それ以外」で分けられている印象です。
でも、紙って有機物じゃなかったっけ...?とか思いながら、無機物入れに捨てている私です。
で、ついにググってみたところ、有機物というのは「炭素を含む化合物」をいうのだそうで、さらにわかりやすく言えば、燃やすと二酸化炭素を発生し、黒く焦げて炭になる物質のようです!というわけで、やはり紙は有機物で、プラスチックなんかも有機物ということになります。つまり、メキシコシティ政府の配っているパンフレットの内容には誤りがあるといえます。
ちなみに百科事典の記述を引用すると、
有機物=有機化合物。炭素を成分とする化合物の総称。(中略)有機化合物は有機体(生物)に起源を有する化合物の意で、かつては、生命力によってのみつくられると考えられていたが、1828年のウェーラーによる尿素合成以来本質的には無機化合物と区別されなくなった。(中略)異性体の数も多く、現在までに知られている有機化合物の数は100万以上といわれている。。。(以下省略)。
...難しい。
つき詰めれば「無機物といっしょ」とまで言われており、目一杯理解を試みてもまったく意味がわかりません。
メキシコシティ政府の意図が不明であることが問題なのだろうと思います。本当の意味で、有機物と無機物に分けることが環境にとって何らかのよい結果を生むため、市民に有機物と無機物を分けてほしいと考えているのか、そのまま土に帰すものと燃やすものを分けたいのか、燃えるゴミと燃えないゴミにしたかったところを間違えたのか。謎ですが、少なくとも紙とプラスチックを有機物に入れたら、ゴミ収集のおじさんたちから怒られそうです。
ちなみに、以前住んでいた中野区のゴミ分類法には感心したことがありました。5、6種類の分類がある中で、「燃やすゴミ」と「プラスチック・資源ゴミ」というのがあったのですが、例えば「食べかすのついたお惣菜用プラスチック容器」は「燃やすゴミ」であるが、「きれいに洗ったプラスチック容器」は「資源ゴミ」だというのです。資源にする気がないのなら燃やす。「燃えるゴミ」ではなく「燃やすゴミ」なんだ〜、と妙に納得させられました。ちなみに以上とは別に「燃えないゴミ」もありました(無機物、でしょうね)。
以上、こんな分類にまったく意味はないと思いながらも、ゴミをもっていってもらうためにメキシコ流有機物と無機物の概念に従っています、というのが本日の結論です。