10.31.2008

絵本を買ってはみたものの

うちの赤子にはぜひ日本語の楽しさも知ってほしいと思い、
アマゾンで本を見ていたついでに五味太郎さんの絵本を購入。


汽車が出発して終点に着くまでの物語を
ぽぽぽぽぽぽ という擬声語だけで表現しているのだとか。
なんだか楽しそうだし、絵もかわいい。
読者レビューを見ても、「娘の大のお気に入りで、
一緒にぽぽぽぽと声を出して楽しんでます」
とか、これは小さな赤子も日本語を学べてよさそう!
というわけで、早速注文してみた。

のはいいのだが、注文後10分くらいしてはたと気がつく。
なんとスペイン語で「ぽぽ」は「うんち」のことなんです。ああ。

これでレビューの娘さんのごとく赤子がぽぽぽぽ言い出したら、
「あらこの子、うんちってまた(しかも何回も言ってる)」って思われてしまう・・・。

ぽぽぽぽは家の中限定にしないとです。
絵本選びにも思わぬ落とし穴があると学びました。

circuncisión

「今からお話しする内容は、生まれてくる赤ちゃんが女の子じゃない場合と、あなた方がユダヤ人じゃない場合はよく聞いてくださいね。」

昨晩いつものように病院の出産準備クラスに出かけたところ、こんな話が始まった。Circuncisión、いわゆる「割礼」というやつである。割礼なんてするのは、ユダヤ人とアメリカ人くらいだと思っていたので、メキシコでこんな話を聞くとはびっくり。どうも隣国アメリカの影響で、最近私立病院では希望があれば行なうのが普通らしい。しかし、同じクラスに居合わせた他のメキシコ人夫婦も不安げに医者の話を聞きながらなにかと質問をしていたところを見ると、どうやら彼らにとってもそれほど普通のことではないようだった。

医者の結論としては、するかしないかどっちが良いというものでもないけど、とにかく赤子が生まれる前にどうするか決めておくことが大切、とのことであった。それから知らなかったこととしては、
①新生児の場合、処置の際部分麻酔で済むが、月齢3ヶ月を越えると暴れる可能性があるため全身麻酔となること。
②大人になってから必要が生じて手術をすると、平均3ヶ月はベッドから動けない大変な事態となること。ちなみに新生児の場合、術後6時間で回復。
③赤ちゃんももちろん痛みを感じるが、痛みに対する閾値のようなものが大人よりも高いこと。

アメリカで同期だったイスラエル人のオリに、彼の息子の割礼のときの写真を見せてもらったことを思い出した。といっても手術のような生々しいものではなく、教会であたかも洗礼式のごとくユダヤ教の神父さん(?)がハサミでちょんと。皆ほのぼのした感じで赤子を見守っている光景が印象的であった。ハサミでちょんって・・・今思えばそんなほのぼのしてていいのだろうかと不安にも思います。

まあ取り立てて必要がないのであればわざわざやることもない、ユダヤ教のように包皮を神に捧げるわけでもないし、と私は思うのですが、医者は自分で決めなさいと言いつつ緩やかに割礼を勧めていたような印象でした。日本でも最近はするところもあるのでしょうか。世界の割礼事情を知りたいところです。

10.28.2008

家計かイデオロギーか

先週からアルゼンチンで年金制度の再国営化が進められているのと対照的に、ここメキシコの年金制度は民営化の一途をたどっている。従来の公的機関が運営する賦課式年金制度(若者が高齢者を支える日本のようなシステム)を改め、民間の保険会社に加入者それぞれが個別の年金口座を持ち、給料の一部を積み立てて老後に備えるという「自分のことは自分で」システムに移行しようというのである。昨年3月の公務員年金制度改革で、公務員の年金もこの新システムに移行することになった。

ところでうちのセルも公務員ということで、旧システムに留まるか新システムに移るか選択しなければいけないことになった。法改正以降に入った職員は自動的に新システムに入ることになるのだが、それ以前からの職員はどちらか一方を選べることになっているのである。選択猶予期限が迫っているということで、先日からセルが「君の方が詳しそうだからどちらが都合がいいか考えてよ」などと言い出した。
私の研究テーマはラテンアメリカの社会保障政策なのです。

しかし、研究対象として制度を見るのと、実際の当事者として制度に触れるのとではだいぶ違う。細かい制度改正は一見わかりにくい面も多く、また政府は「新制度の方がお得だよ〜」と大雑把な宣伝を打って被保険者の新システムへの移行を促しているだけなので、おそらく考えるのがめんどくさくなって新システムを選ぶ人が多いのではないかと思った。

法改正を吟味してみた結果、まあどちらかといえば我が家の経済事情にとっては新制度の方がマシそうであるという結論に達した。ただ、日本の年金もロクに納めていない分際で言うのもなんだが、年金やその他の社会保障というものは本来、連帯・助け合いによって社会全体の利益に資することを目的とし、国家が主体となってそれを管理していくべきだと私は思っているので、この新制度のような個人主義的システムには賛成しかねるのである。その旨をセルに話したところ、「理念とかそういうことを言っている場合ではない。少しでも多くのお金が将来家族に保証されることが大事」とあっけなく新制度を選ぶことに決めた模様。これには多少感心した反面、やはりジレンマは残るところです。


Somos tres. (3人)




10.25.2008

果物で一息


メキシコでも買えるアジアンフルーツ
かき を買ってみました。


こちらでは、そのまま「カキ」または「ペルシモ」と呼ばれています。
メキシコはミチョアカン地方産。
味は普通にかきで美味しいです。秋ですねえ。
4個で約350円でした。
メキシコの果物にしては高めですが、日本と同じくらいかな。

週末によく行くセントロ地区のサン・フアン市場では、他にも白桃(アメリカ産)や枇杷(メキシコ産)といったアジアンフルーツが買えます。白桃は甘くてとても美味しいし、枇杷も長崎で食べるのと同じ味で感動しました。
また、サムズというコスコのような大型量販店では、「アジア梨」と呼ばれる日本の梨が買えます。洋梨と違って酸味があってさわやかで、私はやっぱりこちらの梨の方が好き。

日本にも久しく帰っていないので、さすがに日本の果物も懐かしくなるものです。あとはこちらで巨峰狩りでもできれば文句なしなのですが。

赤く、赤く

ポインセチアの季節です。
うちの中庭のもだんだん色づいてきました。


今年は木の左側から赤い波が始まりました。
どんどん赤い面積は広がって
12月には全体が真っ赤に染まります。
毎年この季節になると律儀に赤くなる。面白いものです。

ポインセチア、メキシコではその名もnoche buena(聖夜)と呼ばれています。季節感の薄いメキシコシティで、冬の訪れを感じさせてくれる数少ない植物です。
ちなみにメキシコではすでにnoche buenaという名の冬期季節限定ビールが出回り始めました。これもまたホリデーシーズンの訪れを感じさせてくれるアイテムの一つです。
少し気が早い気もしますが。

10.22.2008

チレもいろいろ


この中で辛いのはどれでしょう↓


メキシコ料理と言えばチレ(唐辛子)!ですが、
チレといってもたくさんの種類があり、
辛さの程度だけでなく、風味や用途もまったく違うそう。
生唐辛子もあれば、乾燥させたものや酢漬けの缶詰チレもあります。

辛いのはどちらかというと苦手な私ですが、生の唐辛子を加えたサルサや
トルタと呼ばれるメキシコ風サンドイッチの付け合わせの
ハラペーニョ(ラヒータ)などにはついつい手が伸びてしまいます。
といってもすごく辛いのでかじる程度ですが。

メキシコ人は料理にだけではなく甘いものにもチリを使うので驚きです。
例えば、マンゴーやスイカなどの果物やシャーベットには
七味のような粉末のチリやチリソースをかけて食べます。
この食べ方は小さな子どもも大好き。
ライフセーバーというアメリカ産のキャンディーがありますが、
セルは小さい頃、この飴に粉末チレをふりかけて食べるのが大好きだったとのこと。
小さい頃から食べ慣れているので、大人になっても平気なんだろうなあ。

さて、冒頭の答えは右から2番目のハバネロでした。
日本でも有名な、世界で一番辛い唐辛子。
残りはチレ・モロンといって、こう見えてもまったく辛くない唐辛子です。

10.11.2008

初めての贈り物

赤子の掛け布団を作ってみました。

生地屋さんに行ってどれがいいかなと柄を選ぶところから楽しい。
悩んだ末に決めた生地もそうなのですが
「クロサワ」という生地屋のものをたくさん見かけました。
日本のメーカー?
輸入しているのかな。

ちなみに中に詰める綿(ワタ)は
スペイン語でguata(グヮタ)といいます。
発音がとてもよく似ています。
語源はどちらにあるのだろう。

暗くなるまでミシンをトコトコ鳴らし、心を込めて作りました。

そして、出来上がりはこんな感じ↓


明らかに中に詰めた綿が寄ってしまっておりますね・・・
まあそれもまた味があってよいということにします。
赤子に気に入ってもらえるといいです。


裏地には彼が気持ちよく眠れるように
綿100%のやわらかい生地を選びました。

この勢いで、ベビーベッドの柵を保護するクッションも
作ってしまおうと画策中です。

そしてついに

かれこれ3週間近く片想いしていたコリアンダーでしたが、
先日ついに芽が出ました!


嬉しいです。感動です。
小さいけれど、しっかりと芽が出ております。
野菜栽培って楽しいなあと、
収穫までまだまだ時間がかかりそうですが。


10.09.2008

Baby Shower

わたくし妊娠31週になりました。
ということで・・・ ベイビーシャワー!!!

うちのパティオで開催。
たくさんの友達に集まってもらえてとても嬉しかったです。


メキシコではすでに一般的なベイビーシャワー(べびちゃわ と発音される)、
アメリカの影響で根付いた習慣らしく
本来は赤子が生まれる前に女性友達だけで集まって
おしゃべりに花を咲かせる催しだったよう。
どっさりのプレゼントで赤子をshowerすることから
この名前がついたらしいです。

And he was showered with...

たくさんプレゼントをもらいました!
ベベちゃん、よかったね。


10月2日

1週間ほど前になるが、10月2日は200人以上の犠牲者を出した1968年のメキシコシティ学生運動(トラテロルコ・三文化広場事件)から40年を数える記念日だった。40年前当時のメキシコ権威主義政権は、いわゆる発展途上国で行なわれる初のオリンピック開催を間近に控えて、政治的騒擾の雰囲気に過敏になっていた。華々しいオリンピックの陰に隠れた政治的抑圧と社会的不平等に異議を唱えて立ち上がった学生たちに対して、政府は軍を動員して運動を弾圧し、不必要な発砲と暴力によって多くの若者たちが犠牲となったのである。

この夏に行なわれた北京オリンピックと中国、チベットの状況にも重なって映る。

運動から40年を経た記念日には、メディアや集会などを通じて多くの特集が組まれ、68年の出来事を問い直すよい機会が設けられていたように思う。一方で、街でデモを行なった若者の一部が暴徒化し、警察らに対して破壊的な行動をとっていたのは非常に残念だった。彼らは68年の若者たちがどのような思いで政府と立ち向かい、そして亡くなっていったのか、しっかりと考えてみたことがあるのだろうか。少なくともニュースに映った彼らの姿にはイデオロギーのかけらもなく、記念日を自らのお祭り騒ぎの口実として利用しているだけのように見えた。

またその一方で、メキシコにおける政治的自由がまだ途上にあることを思わせる出来事もあった。カルデロン大統領は演説において、トラテロルコの学生運動で追求された政治的自由が今日のメキシコにおいて現実となったと誇らしげに述べたが、この演説中に「お前は偽の大統領だ!」と野次をとばした一学生が演説終了後に一時警察に拘束されるという、なんとも皮肉な事態となった。野次の内容はともあれ、政治的自由を謳う演説とは裏腹の政治的非寛容。これもまた、依然としてメキシコの現実なのである。

この国にいると、公憤を感じざるを得ないことが多い。まだまだ道のりは遠いと、そんなことを思った10月2日だった。


10.02.2008

窓辺には

うちにはいろんな動物が住んでますけれども
あら ここにはペンギンさん


タコスとトルティージャスープが大好き
将来はチャロになりたいそうです(メキシコ風カウボーイのこと)


待つ気持ち

先日コリアンダーの種をまきました。
メキシコでは「シラントロ」といいます。

発芽を待つのって、恋に似てる。
毎日毎日こっそりのぞきに行っては片思いです。


隣にまだスペースがあるので、今度は苗で植えてみようかなあ。



こちらは階下に住むおばちゃんからもらった鉢。
すみれのような花が咲く予定ですが、まだ時間がかかっています。
おばちゃんとまだかしらねえとこれも片思い中。