11.11.2008

死者の日

少し前になりますが、11月1日・2日は「死者の日」でした。
メキシコ先住民とキリスト教の二つの伝統が混じり合った非常にメキシコらしい祭日です。日本のお盆にあたるもので、死者の霊がうちに帰ってくる日と言われています。

死者の日には各家庭やお墓でオフレンダと呼ばれるお供え物をします。ビール、テキーラ、フルーツなど死者が生前に好きだったもの、なんでもいいんだって。やっぱり日本のお盆みたいです。その他、この時期に出回る「死者のパン」というすごい名前の菓子パンや、砂糖やチョコレートでできたガイコツのお菓子なんかも置きます。そしてかかせないのが、オレンジ色をしたこの日を象徴する花、センポアルソチル(Cempoalxóchitl)。明るい色の花びらを家の前などに置いて、死者が道を間違えずに帰って来れるようにするそうです。

うちでもこの花を飾って、日本で亡くなった祖父がメキシコの我が家にも訪ねてきてくれるように、ミニ・オフレンダを作りました。


たまたま迷い込んだトラルパン地区の墓地で見かけたオフレンダはこんな感じ↓

日本の仏壇とはまったく異なる色鮮やかさに驚きます。ギターなんかが供えてあるのも面白い。あちこちに死者の日を象徴するガイコツが見えます。

この日は家族でお墓参りに行って、子どもから大人まで総出でお墓の掃除をするのも日本のお盆に似ています。BGMには死者の好きだった明るいメキシコ音楽の生演奏、というのはこの地ならではですが。

↑ここはほんとに墓地かと思わせるような陽気な音楽。


きれいに掃除と飾り付けが終わったら、みんなでゆっくりお昼ご飯。夜中まで死者とともにお酒を飲んだりごはんを食べたり楽しむ家族も多いそうです。色とりどりのお花が供えてあるからか、あちらこちらから陽気な歌声が聞こえてくるからか、日本の墓地のどんよりした雰囲気は微塵もなく、むしろテーマパークや公園に近い感じです。

↓前後しますが、街角のお花屋さんは大忙し。左手の車に積んであるのがセンポアルソチルです。

田舎に行けば行くほど昔からの慣習が残っていて、お祭りも盛大だとききます。うちの階下に住むおばちゃんはプエブラに近い小さな村の出身らしいですが、「死者のパンやモーレ(いろんなスパイスを使ったメキシコ独特の料理)を近所で交換したりするのよ」と懐かしそうに話してくれました。そんな話をききながら、おはぎが無性に食べたくなった日本人な私でした。

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