タンピコ滞在中,周辺のHuasteca(ウアステカ)地方を少し旅しました。
最初に行ったのはXilitla(ヒリットゥラ)という町。サンルイスポトシ州の高地にある町で,コーヒーの栽培で有名です。タンピコから車で約3時間半の道のりでした。町に入ったとたん,コーヒーの匂いが漂ってきました。見ると,大きな器械で豆を挽いている店がちらほら。私は今はほとんどコーヒーを飲みませんが,高地ゆえのピンとした冷たい空気に漂うコーヒーの匂いをとても心地よく感じました。
もう一つヒリットゥラで有名なもの,それはエドワード・ジェイムス卿が作ったシュールレアリズム的な別荘庭園です。ドン・エドワード(とここの人たちは親しみを込めてこういう)はイギリスの貴族の生まれでしたが,自分の育った閉鎖的な環境に嫌気がさし,祖国から遠く離れたメキシコの田舎に,自分の想像を張り巡らせたとってもクレイジーな別荘を作ります。そのクレイジーさといったら半端ではなく,目の形のプール(黒目の部分に彼自身が入り,白目の部分に魚たちを泳がせる)とか,女王の指輪の形をした門だとか,上ってもどこにもたどり着かない階段だとか,別荘を作るすべての要素がそれぞれ特別な物語をもっていて,しかもそのすべてがクレイジーで,すごく面白かったです。ガイドのお兄さん(彼もまたちょっとおかしなところがあった)がそれらの意味を順に説明してくれたので,とても楽しめました。
ドン・エドワードの庭で。蛇を見つめる息子。二日目は小さな村々を通り,Tamasopo(タマソポ)という村の近くにあるPuente de Dios(プエンテ・デ・ディオス:神の橋)という詩的な名前の場所へ足をはこびました。Huasteca Potosina(ウアステカ・ポトシーナ)と呼ばれるこの地方は,水が潤沢で緑が多く,とても美しいところです。プエンテ・デ・ディオスとは,草木の繁る谷を下っていったところにある滝の合間にある小さなトンネルのことらしく,もう少し水の少ない時期には泳いで通れるのだとか。宝石のような緑色の水がしぶきをあげる滝の様子は,とても神秘的でした。
プエンテ・デ・ディオスの帰り道,線路ではしゃぐ息子。しばらく脇に立って遠くを見つめながら汽車の到着を待っていた彼でしたが,大好きな汽車はもう廃線になっていて通りません。でも,線路で遊べて楽しかったみたいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿