今朝車の中でラジオを聞いていると、ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領が、マリファナを合法化する法案を議会に提出したというニュースが流れてきた。なんでも、合法化した上でマリファナ税をかけて、税収を麻薬中毒者のリハビリ福祉に充当するらしい。ホセ・ムヒカ、拡大戦線左派政権である。ラテンアメリカの左派政権は、こういうこともやるのである。今は21世紀だけど、戦線とかも全然いうのである。
ニュースを語るおじさんレポーターは、ホセ・ムヒカはホセ・モヒーカと紛らわしいが、まったくの別人なので間違えないようにという点を、熱心に主張していた。後者はメキシコの昔の歌手らしく、「私と同じ世代の方なら、○○や××など思い出の曲を必ずや二三口ずさめるはずです」とか、おじさんはニュースと本質的に関係のない発言に2、3分を費やしていた。だいたい毎日彼のニュースは脇道に逸れる。
話を戻すと、メキシコでもこれまでにマリファナ合法化論議は散発的にあったのだけど、今のところ具体的に法案とかまでは行っていません。これってけっこう難しい問題ですよね。違法の現在でも、はっきりいってこのメキシコシティで意思さえあればマリファナなど簡単に手に入る。だったら合法化してコントロールした方がいいのではないかという話なのですが、第一に、だとすれば、米国で合法化してもらわないと意味がなさそうです。第二に、昔はマリファナが主流だったメキシコの麻薬産業も、昨今はやはりもっとケミカルなものが大半らしいので、残念ながらマリファナを合法化したところで麻薬をめぐる暴力が根絶されるとは思えない。
麻薬って、どうしたってゼロにまで根絶されることはほぼないだろうから、どう付き合っていくか、どう暴力や腐敗を抑えていくかという話になりますよね。この点ムヒカ大統領の提案は面白いかもしれない。マリファナ税で中毒者をリハビリするなんて、エッシャーのどこにも着かない階段みたいで素敵だ。でも結局「付き合っていく」というのはそういうことなのではないかと思うんですよね。抜本的に解決しようとしたメキシコの現政権は、確実に麻薬関連の暴力を悪化させました。そもそも抜本的に解決なんてしようのないものを、そうしようとしたことが間違いだったのではないかと。ウルグアイは小国だからできるようなとこあるのでしょうけど、ムヒカ大統領については以前から一目置いている私です。
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